宮城県の高卒者就職内定率は高い水準

 日本経済の回復が鮮明になって来ました。全国的に今春、高校を卒業して就職した生徒たちの就職内定率が前年度を上回る地域が増えています。

 

 特に注目が集まるのは、2011年3年3月11日、多くの犠牲者をだした東日本大震災で被災した宮城県の状況です。

 

 県教委の発表によると、今春の宮城県内の高卒予定者の就職内定率が3月末現在で98.5%に上りました。これは統計が始まった1989年以降で最高の数値となります。東日本大震災の復興需要が本格化したことで、県内企業の求人数が大幅に伸びたためとみられます。

 

 昨春の県内の高卒者は、県外企業への就職が目立っていました。これは被災地の生徒を優先的に採用してくれた県外企業の好意によるところが大きいのですが、今春は県内で雇用が増大したため、県内企業に就職した生徒が増えたからです。

 

 各学科別で見ると、普通科の就職内定率は97.2%、工業科と総合学科はともに99.8%、農業科は99.3%でした。そして水産科が100%を達成したのは、県内の水産業界が復興に向け大きく動き出したからと言えるでしょう。残念なのは、被害の大きかった塩釜地区では昨年より内定率が下がったことです。とは言え96.0%という高水準にありますから、今後に期待したいところです。

 

 宮城県など、被災3県では、「故郷のために働きたい」という若者が増え、県内志向が強くなっています。また、一度県外に出たもののUターンを希望する若者も多いようです。大震災はとても大きな傷を現地に残しましたが、その代わり故郷に若者を呼び戻すきっかけとなったことが、大きな救いとなりました。



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