各地域で高卒者の就職内定率に明暗


 景気の回復基調が言われる中、今春、高卒者の就職内定率について各ニュースで報じられていますが、このニュースはどう読めばいいのでしょうか?

 

 今春の新規高卒者の3月現在の就職内定率はが減った県、変わらなかった県、増えた県がありました。

 

 就職内定率が減った県の一つ、香川県では97.0%(前年度比1.3ポイント減)でした。香川県の場合、求人数が減少したことが内定率低下の要因とみられます。たとえば、香川県にある常石造船の多度津工場は来年以降の撤退が検討されています。ほかにも国内工場の統合や移転などが進めば、工場の誘致に励んでいる香川県としはより厳しい状況になることでしょう。

 

 茨城県は前年と変わらず、96・1%でした。求人数が6261人で前年同月と比らべ9・8%の増加となり、対する求職者数は5.6%増の4696人となりました。数字の上だけで言えば、もう少し就職内定率が高くなりそうなものですが、就職内定率が伸びなかった理由は就職希望者の46%が希望した製造業で求人が減ったためのミスマッチがありました。

 

 増えた県で注目を集めているのが宮城県の98・7%(同0.9ポイント増)です。宮城県では東日本大震災後の復興事業が本格化し、求人件数が7千件と前年同月より28.3%も増えました。一方、求職者数は4208人と4.1%の増加に留まりました。
 大きな特徴としては、県の復興の力になりたいと県内志向が高まったことです。しかし宮城県でも求職者に人気の製造業や事務職の仕事は少なく、雇用のミスマッチが問題となっています。

 

 これまで雇用の受け皿となっていた工場が海外移転などを進める中で、今後、高卒者の受け皿となる雇用先の確保がどの地域でも大きな問題となりそうです。



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